教えて!HSPの4つの特徴と生き方

「HSP」。どれだけの方が知っているのでしょう。「気質」。どれだけの方が把握されているのでしょう。これらは、「一生涯を共にするパートナー」である事を、どれだけの方が理解されているのでしょうね。まだまだ理解度は低い印象ですが、認知度は上がってきている印象です。HSPだからキツイのは仕方ないよね。で、片付けるなんてもったいないですよ。これからも、ずっと一緒に過ごすパートナーだから、丁寧に理解して、楽しい毎日を過ごしましょうね。

目次

HSPの自覚

Closeup white cup of coffee with small trees and green leaf in vase on wooden table

小さな頃から、「なんだか人と違うな」と悩んでいて、色んな診断サイトやチェックリストをやってみたら、ほとんど「HSP」に当てはまった。そうか、自分は「HSP」だったのか。って、最近HSPを自覚したものの、で、どうしたらいいの、、状態。よく耳にします。今回はちょっと難しい「定義」のお話しですが、なるべく簡単に、説明していきますね。

病気じゃないよ

「HSP」って病気じゃないから、病院で診察してもらえるわけでも、先生から詳しく説明してもらえるわけでもないんです。もちろん、お薬なんてのもありません。どんなに苦しんでも、HSP自体は、治療の対象ではないんです。大抵の場合、個人の性格として扱われるだけ。それなのに、ずっと辛い気持ちで過ごすなんて、、心が壊れちゃいます。HSPを知った今、HSPを正しく理解してみませんか。きちんと向き合うと、実は、楽になる生き方が見つかりますよ。

ハイリー・センシティブ・パーソン

まず、HSPについて説明しておきますね。アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した気質で、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字よりHSPと呼ばれ、「とても繊細な人」「敏感すぎる人」などと直訳れています。割合は、5人に1人(15~20%)で、博士ご自身もHSPの気質に悩まれていた1人。1996年、博士により発表されたHSPの本は、一気に世界へ広がりました。日本では、HSP専門カウンセラーである武田友紀先生の『「繊細さん」の本』が2020年にヒットし、「HSP」→「繊細さん」として、世界より遅れながらもHSPが広まりました。こちらは、記憶に新しいのではないでしょうか。

HSPの定義

アーロン博士は、HSPの特徴を「D O E S」で表現されています。こちらも4つの単語の頭文字を合わせ、ダズと呼ばれています。HSPには、この4つの面が、ピッタリ当てはまると博士はおっしゃいます。HSPの定義ですね。この4つが揃っていないと、博士の言う「HSP」とは認められないとの事。HSPなのか、何なのか。モヤモヤされていた方は、ここで、長年悩んできた正体に決着がつけられますね。

気質を知る

HSPは気質ゆえ、一生お付き合いするパートナーです。イメージで言うと、身長や血液型の様なもの。それぞれに個人差がありますよね。これは与えられたものなので、変えられるものではありません。そんな気質を、「お豆腐メンタル」なんて言っては自己嫌悪に陥ったり、「トレーニングでメンタルを鍛える」なんて無理したり、ましては「ただの怠け者」だと自分を責めたりする前に、HSPの気質を理解するところから始めてみましょう。

デリケートな心は、簡単に鍛えられるものではありません。そんな無理をしなくても、HSPを知る事で、解決策が見えてくるんです。次の一手に進めるんです。その小さな一手を、少しずつでも増やしていくと、楽しい生き方へと繋がっていくんです。自分1人で無理する前に、今日ここで、一緒に、知るところからスタートしましょう。

4つの特徴「DOES・ダズ」

では、HSPの4つの特徴を、ゆっくり見ていきましょう。分かりやすい様に、例文も一緒に添えておきますね。ここで注意して欲しいのが、例文は、あくまでも例文です。当てはまらない場合もありますからね。私も、例文全てに当てはまる訳ではありませんよ。

深く考え、深く処理する

「D」深く受け止める(Depth of processing)

物事を始めるまでにあれこれ考えて時間が掛かったり、嘘やお世辞を見抜けたり。哲学的、本質的な話が好きだったり。1枚の絵を観て、HSPさんは非HSPさんより、複雑なとこや細かいとこを認識する時に使う脳の部位が、特に活発に動いているというデータがあるんですって。

過剰に刺激を受けやすい

「O」過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation)

人混みや大きな音、照明が苦手だったり、些細な言葉にずっと傷ついていたり。楽しい時間を過ごしても帰宅するとどっと疲れるほど、常に疲労しやすかったり、気圧の影響で寝込んだり。また、芸術作品に強く感動し涙するなんて場面も。HSPさんは、間違い探しをより早く正確に答えますが、探している時のストレスレベルは、非HSPさんより、より高い結果なんだそう。

全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

「E」感情反応が強く、共感力が高い(Empathy and emotional responsiveness)

人が喜んでいると自分も嬉しくなり、人が悲しんでいると自分も悲しくなり、具合が悪くなったりも。作品の主人公に感情移入してしまい、暫く仕事が手につかないことも。相手のちょっとした表情や声の変化を敏感に感じ取ることができます。HSPさんは非HSPさんより脳の共感する部位が活発に反応するんです。

些細な刺激を察知する

「S」ささいな刺激を察知する(Sensitivity to subtleties)

時計の秒針や機械音が気になったり、お店の独特な匂いや、タバコや香水で気分が悪くなる。また、衣類のタグなど肌がチクチク刺激されるのを敏感に感じたり、カフェインに敏感だったり。自分でも不思議なのが、第六感や直感に優れているなんて感じることも。HSPさんは、小さな変化を見つけるのが早く、最初の段階での脳の働きが非HSPさんより、うんと活発なんですって。

理解と対処と自分会議

「DOES」この4つの特徴が、HSPの定義となされるもの。この4つを知り、どのように感じましたか。小さな頃からの疑問や悩みと、リンクするところがいっぱいあったのではないでしょうか。衝撃を覚えた今次の行動を起こすチャンスですよ。次のステップに進む時です。この瞬間から、考え方を変えていきましょうね。今なら、深く、自分と向き合えます。

DOESが答え

かくゆう私も、ずいぶん大人になるまでHSPを知らずに、自分の気質に悩んでいました。なんでこんなに悩むんだろう。なんでこんなに疲れるんだろう。はたまた、なんでこんなに泣くんだろう。自分がわからない私は、自己啓発本ばかり読んでいました。しかし、心は潤うが、しっくりはこず。。そこでHSPという存在を知りました。すごくすごく、衝撃を受けたこと覚えています。このDOESは、答えそのものでした。そしてその瞬間、一気に、心が楽になりました。

ステップアップ

では、自分に当てはめていってみましょう。自分って、何が苦手なんだろう。どこで反応していたんだろう。どこで苦しんでいたんだろう。ゆっくり、ゆっくり、自分を見つけていってあげましょう。ここは、とっても丁寧に向き合いたいところです。自分のことなので、大切に扱ってあげてくださいね。自分にとっての刺激が見つかったら、あとは、その刺激を最小限にまで減らす方法を、自分と会議します。楽しい時間の拡大へと繋げる、更なるステップアップです。

まとめ「新たな生き方」

red cat sniffing a mug of black coffee while standing on a table with paper and pen

上記を順番に、丁寧に向き合ってきたあなたは、ここまでくると、少し、わくわくした感覚を覚えませんか。自分自身を知ったあなたは、自分にとっての刺激を最小限にまで避けたことで、苦手なことや苦手な時間が減り、あとは、楽しい時間を増やせる生活となりました。自分と丁寧に向き合った結果の、手にした明るい未来です。楽しい毎日は、自分でアレンジできるんですね。

あなたへ

もしかしたら、一気に入ってきた情報量に圧倒されて、少し疲れちゃったって方、いらっしゃるかもしれませんね。もちろん、休み休み、自分のペースで進めていってくださいね。なかなか1人では向かい合えないって場合は、一緒に向き合うお手伝いをしておりますので、ご相談くださいね。

前祝い

普段、「前祝い」を用いたオンラインセッションを行なっております。もやもやした時間の中を生きてきた私が、わくわくした時間を多く過ごせるようになった「きっかけ」となったセッションです。もちろん、私とのパーソナルなので、周りも気にならず安心ですよ。いつでも気軽に、お声掛けくださいね(*´꒳`*) 

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