HSS型HSPさんの特徴とお悩みごと

繊細な人、敏感な人、大人しい人、静かな人、優しい人、シャイな人。いろんなイメージを持たれている繊細さん。そんなHSPには、実は4つの型があるなんてご存知でしたか。繊細さに自覚がある方には、他人事ではない気になるお話しですよね。もしかしたら、そんなあなたに当てはまる内容かもしれません。今回は、その4つの型の中から1つの型を取り上げ、その特徴とお悩みごとを紹介していきますね。

目次

とても繊細な人

Bouquet of rose flowers near window with curtain

今回ご紹介するのは、HSPの型の1つであるHSS型HSP(エイチエスエスガタ エイチエスピー)について。昨今のHSPの認知度は6割とも言われ、年々、確実に広まってきてはいますが、実は4つの型があるなんてところまでは、まだまだ理解されていないのが現実。そもそもHSPって?疑問に思う方も、まだまだいらっしゃいます。簡単に説明すると、「とても繊細な人」「敏感すぎる人」などと日本語訳されている「気質」のこと。アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱され、博士が述べた4つの特徴に当てはまる人のことなんです。詳しくは以前のブログで説明しておりますので、*こちらも参照してみてくださいね。

繊細さの自覚

自身の繊細さを自覚する一方で、繊細とは思えない行動もする。相反する自分の性格が掴めないから、人に説明することもできない。掴みどころのない自分は、いったい何者なんだろう。。もし、このような悩みを持っていたのであれば、この記事がしっくりくるかもしれませんね。読み終える頃のあなたは、新たな自分と出会えますよ。

HSS型HSPさんとは

HSS型とは、High Sensation Seeking (ハイ・センセーション・シーキング)の略のことで、提唱者はマービン・ズッカーマン博士。HSS型HSPさんはHSPさん全体の中でも約30%と少なく、全人口では約6%の存在なんです。ちなみに、AB型や左利きの人口が約10%と言われていますので、その割合の少なさが伝わるでしょうか。

一般的なイメージのHSPさんとの大きな違いは、好奇心が旺盛であること。気になったらすぐに、あと先なんて考えず動き出してしまう行動派さんなんです。そのため、「刺激追求型HSP」とも言われています。とてもアクティブに刺激を求めて活動する反面、心は繊細なため、とても傷つきやすく、すぐに疲れてしまいます。思い切った行動を起こしては、行動したことを後悔して落ち込む。このサイクルを、分かっていても抑えきれずに繰り返してしまうのが、HSS型さんなんです。

HSS型HSPさんの苦悩

「アクセルとブレーキを同時に踏んだ状態」と、表現されるHSS型HSPさん。矛盾した自分の気質に振り回され、自分でも自分をコントロールするのが難しい、気質を周りに理解してもらえない。と、悩まれている方が多くいらっしゃいます。まさに「隠れ繊細さん」との表現がしっくりくるHSPさんなんです。そんな約6%のHSPさんが、他の約90%の人たちに合わせて生きていこうとしていたんです。生きづらさを感じるなんて、当たり前ですよね。そんなHSS型HSPさんを悩ませる気質を、以下にも3つ、紹介しますね。

二面生

HSS型HSPさんは、他人にHSPだと気づかれない方が殆どです。それは、人前ではとても明るくて社交的、目立った行動も進んで行うから。周囲の人たちからは、人懐っこくて元気いっぱいの印象を持たれています。確かに、社交的な部分も間違いなく自分の一面なのですが、その一方で、人見知りで無口な内向型、人付き合いを苦手と感じ、1人で静かに過ごしたいと思っている非社交的な一面も。不思議ですが、どちらも本当の自分なんですよね。HSS型HSPさんは、これを周囲や環境に合わせて切り替えているのですが、どちらか一方の時間が長くなると、強いストレスを感じてしまいます。

距離感

HSS型HSPさんは、人当たりがよく誰とでも仲良くなれます。あまり悪くも言われません。好奇心により初対面の方とも難なく打ち解けられるのですが、相手との距離感を重要視する傾向にあるため、その人との関係性に悩みます。初対面の方と仲良くなっても、2度目に会う場合の距離感が掴めず悩んだり、気の合う方との距離感が近くなりすぎても悩みます。HSPの気質からも、深く深く悩んでしまうんですね。結果的には悩み疲れてストレスが溜まり、徐々に、その人との関係自体にも、距離を置いてしまうのです。

怖がり

刺激追求型のHSPさんは、刺激にときめき、勢いで行動してしまうことがしばしば。なので、行動を起こした後に、状況を把握するという順番になることも。状況が見えると、一気に緊張しだします。もちろん、冷静を装い堂々としていますが、本当は根っからの怖がり。内心はヒヤヒヤドキドキしています。緊張しているのがバレないようにと一生懸命です。そして、乗り越えた後は一気に、どっと疲れに襲われます。HSPさんの回復には多くの時間を要するので、このぐったり疲れている時に、1人で過ごす静かな環境が整わないと、体調までも崩してしまいます。

HSS型HSPさんの正体

外では元気いっぱいに過ごす分、エネルギーの消費が大きく、家では殆どが回復時間として消えてしまいます。そのため、課題や家事、育児や用事などの活動全てを行えるほどの余力なんて残っていません。タスクは溜まる一方。なのに、また今日も何もできなかったと、どんどん気持ちは沈んでいきます。1人の時間を過ごすHSS型HSPさんは、周りの人からは想像もできないほどネガティブに、できない自分を責めてしまいます。家族に理解者がいない場合は、なおさらです。こんな毎日だと、精神的に消耗していく一方ですよね。

向き合い方

そんなHSS型HSPさんの悩みごと。少しずつでもほぐしていきたいですね。今すぐできる簡単な方法は、自分の正直な気持ちを、全て紙に書きだすことです。思っていること、感じたこと、全てです。全て書いて、客観的な気持ちで自分が書いたことを、眺めてみましょう。何も否定する必要はありませんよ。私は今、こういう感情なんだ。これが、私がモヤモヤする理由なんだ。と、まずは自分の感情を認めてあげましょう。冷静に眺めていると、私はこの時、こうして欲しかったんだ。前回も、同じように感じているな。など、自分の特性にも気づけますね。

そしてセットでもう1つ。できていたことも書き出してください。嬉しかったことでも、楽しかったことでも構いません。思い出すと気分が上がるものがいいですね。自分の行動が理由となって落ち込んでいると、自分に対する否定的な感情って、なかなか切り離せませんよね。なので、肯定できる自分もたくさん見つけて、いっぱい褒めて、認めてあげましょうね。

隠れ繊細さん

周囲から気付かれにくいのが特徴のHSS型ですが、れっきとしたHSP。他のHSPさんと同じように「とても繊細な人」「敏感すぎる人」に当てはまるんです。それなのに、天敵である刺激の中に自ら飛び込んでしまう矛盾した気質。HSPの完璧主義な気質も手伝って、気軽に相談もできない。ずっと生きづらさを感じていたのは、このためだったんですね。

私も、HSS型のHSPです。例に漏れず、相反する2人の自分が自分の中にいます。どちらも本当の自分なので、その時その時の気持ちは本物ですが、一貫性のない私の言動を他人は理解し難く、自分でも、うまく説明ができません。以前は自分がわからず、もがき苦しみ、自分を責めていました。しかし、これが自分と気づいた今は、自分を認め、許してあげています。自分で自分を、守ってあげないとですね。

まとめ「特徴とお悩みごと」

portrait a cute kitten sits in the may garden under the flowering branches of an Apple tree and sniffs the buds on a Sunny day

HSS型とは、かっちりとした定義がないため抽象的であったり、HSPの型により、それぞれの提唱者が違うため表現が曖昧だったりはしますが、情報を参考程度に利用するのは自分を守るため、とても役に立つものだと思っています。

HSPは、自覚による自己申告です。気質、個性、性格的なものなので、自分はHSPだとの過度な思い込みや、他の病気が隠れている場合もありますので、一部の情報だけに頼りすぎず、時として正しい判断が必要になります。なので、きちんと自分を客観視する時間をつくってくださいね。違和感を覚える場合もあると思います。

あなたへ

どんな時でも自分と向かい合う時間を大切にし、自分だけは自分の味方に。人一倍傷つきやすい自分を守れるのは、一番の理解者である自分です。自分で自分を、助けてあげてくださいね。

前祝い

自分との付き合い方に悩んでいる。自分を客観視できない。そんな時は1人で悩まずに、私と一緒に、「自分」と向き合ってみませんか。コーチングを活用しながら、自分の本音と、丁寧に会話をしていきましょう。もやもや時間がわくわく時間に替わるセッション。お試しのセッションはワンコインで体験できますので、気軽にご利用くださいね(*´꒳`*)

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