みんなと同じような、普通の生活。なのに、目覚めた時からダルくって、仕事へ向かう体も重い。もちろん、仕事時間の途中から、とっくにエネルギーなんて切れてるし、帰り着く頃には、ひどくぐったり。毎日こんなにクタクタなのに、なんで、みんなは元気なの？
疲れやすい
お仕事はもちろんのこと、初めてのことや、慣れないこと、苦手な予定が入った場合は、たった１つの予定だけでも、びっくりするほど疲れてしまう、ADHDさん。毎日毎日、自分だけ疲れているのって、不思議ですよね。疲れた体で、頑張り続ける毎日。そんな状況から抜け出すために、まずは、その原因を、明らかにしてみましょう。
自分だけ
周りの人より、疲れやすいADHDさん。それなのに、自分だけ疲れてるって気付かず、頑張り続けている方も、多くいらっしゃいます。みんなも頑張っているのに、自分だけ休むなんてできない。と、無理を続けるその前に、疲れやすい原因の、答え合わせをしてみませんか。思い当たる原因が、見つかるかもしれません。原因が見つかれば、頑張りすぎる自分を守れ、大切にしてあげられますよ。
原因3選
活動量が多い
ADHDさんの症状の１つに、多動性・衝動性といったものがあります。色んなものに興味を示しては、興味のままに行動します。気になったら抑え切れないため、無理やりスケジュールに詰め込んでは、休む間もなく、次のイベントへ。予定が多い分、他の人よりも、何倍ものエネルギーを消費します。心と体が落ち着かないタイプの、ADHDさんですね。
一方、頭の中での思考が落ち着かないって方も。頭の中で、次から次にと、情報がぐるぐると駆け巡っているため、常に気持ちが休まりません。今、集中したくても、落ち着きたくても、ずっと考え続けているため、ゆっくりと、リラックスもできないんですね。結果、強制的に、エネルギーが消費されていくんです。
周囲に合わせようと無理をする
ADHDさんの多くは、自分と、周囲とのズレを自覚しています。そのため、なるべく、周囲に迷惑をかけないように、自分だけ浮いてしまわないようにと、常に注意を払っています。しかし、自分を抑えるのって、とってもストレスですし、何より、注意を払いながらの行動なんてのも、実は難しかったりします。
同時進行を苦手とするADHDさん。例えば、お仕事の現場では、ミスしないようにと意識し、進み具合も確認。割り込んできた思考をやっつけながら、周りの状況も把握。間違いを訂正しながら、残り時間も配慮。飛び入りの依頼も断れず、3分後の予定を気にしながら次の、、なんてマルチタスク。頭の中では、無理して、すでにパンクしています。あせって心臓も、バックバク。ADHDさんのエネルギーを、根こそぎ消費していきます。
睡眠コントロール
ADHDさんの8割の方が、睡眠障害を持っていると言われています。眠れなかったり、眠りすぎたり。相反する、お悩みがあるんですね。興味があるものには、とことん、のめり込んでしまう特徴から、時間も忘れて集中し、寝る時間は遅くなります。途中で気づいて、早く寝ようにも、頭の中は興奮状態。そんな状態では眠れません。他にも、メラトニンという、眠気を誘うホルモンが、ADHDさんの場合、一般の方より、1時間半ほど、活動が遅れているとも言われています。
眠れないから起きているのに、その分の体力は、ちゃんと消耗されています。その疲れから、次は、過眠となるケースもあります。たくさん寝てしまうので、活動できず、タスクが溜まっていきます。罪悪感は強まり、気持ちも落ち込み、余計に疲れやすくなります。また、もともとの、やる気ホルモンの不足からも、目覚めても、起き上がれず、ずっと寝続けてしまうパターンもあります。どれだけ寝ても、スッキリせず、気力も体力も、なかなか回復できません。
ADHD
原因の原因
それにしても、この３つの原因のもととは。医学的には、はっきりとした原因はわかっていませんが、脳内の、神経伝達物質の不具合が関係していると考えられています。元気やヤル気をコントロールする物質が、どうやら、理想的に働いてくれていないみたいなんです。そんな状態で、ADHDさんは、毎日、毎時間、1日中、疲れやすいコンディションの中で、生活していたんですね。こんなにも毎日、人より、クタクタに疲れていた原因。改めて振り返ってみると、どれも、納得できますよね。
この３つの原因。もれなく、私にも当てはまります。おもしろいことに、私の場合、子供の頃と今とでの、違いも見つけました。とくに睡眠は、全くの逆。子供のころは、なかなか寝つけず、苦しんでいたことを覚えています。それなのに今では、すぐに眠れるし、そのまま、何日間も眠り続けます。でも、これって、起きている時間に、頑張っていた反動だったり、頭の中の物質の影響だったり、なんですよね。原因がわかると、自分を労ってあげたいと、愛おしくなりました。
ADHDさん
周りを気にして、ついつい、頑張りすぎてしまいますが、無理をしていたら、体は、すぐに壊れてしまいます。心だって、すぐに折れてしまいます。人は人。自分は自分。自分は、特別な人間です。人との違いがわかると、自分だけの、特別な扱い方にも、許可を出して、あげられますよね。頑張っている自分に、休憩を取ってあげられるし、人に相談したり、頼っていいってことにも、気づけましたよね。そうなんです。頑張りすぎなくて、よかったんです。
まとめ「ADHDさんの疲れやすい原因」
疲れの原因がわかると、自分に優しくなれますよね。頑張りすぎていた自分を、守ってあげたくなるし、これまでの頑張りを、労ってもあげたくなる。自分が愛おしくなり、自分を大切にできます。特別な自分を、特別大事に、特別大切に、扱えるようになりますね。
あなたへ
今回は、疲れる原因を３つチョイスし、ご紹介いたしました。ぎゅっと凝縮して紹介した分、少ない情報にはなってしまいましたが、頷ける３選だったのではないでしょうか。今後も、１つの原因を丁寧に紹介し、原因に対する向き合い方まで、紹介できたらと考えております。一緒に、自分との付き合い方を見つけていきましょうね。
前祝い
普段は、予祝講師として「前祝い」を用いたオンラインセッションを行なっております。予祝？前祝い？って方でも安心して受講できますように、ワンコインでのお試しセッションを準備しております。疲れ切って楽しめない毎日。笑顔になれない。そんなもやもや時間がわくわく時間に替わるセッションです。一緒に、楽しい未来を迎えに行きましょう(*´꒳`*)